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ギザ付きスリットの話

January 22 2013

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こんにちは、シューズ・ストリートの中村です。

今日はまじめに靴のお話を。リーガルが多くの靴で採用する”グッドイヤーウエルト製法”。この製法の特徴は、中底と表底の空間にコルク等のクッションとなる中物を入れる為、履き心地に優れ、長時間履いても疲れにくいこと。また、底の張替修理が可能で永く履くことが出来る事・・・など、ご存じの方も多くいらっしゃるかと思います。

 

さて、”グッドイヤーウエルト製法”の「グッドイヤー」という名は、1870年代に、この製法を機械化したアメリカ人のチャーチル・グッドイヤー・ジュニアさんに由来しています。また「ウエルト」は、グッドイヤーウエルト製法に欠かせない、細革と呼ばれる革のパーツのこと。この細革が、中底につけられた 「リブ」、更に「甲革」と合わせて”すくい縫い”されることで、靴の上部が形になります。

 

まさしくグッドイヤーウエルト製法に欠かせないパーツの細革。

画像は、細革の存在がより目立つように、飾りの役目も担っている靴でご紹介です。”ギザ付スリット”と呼ばれるこのタイプの細革は、先端が2つに割かれ、片方はギザギザの切り込み飾りで甲に沿って立ち上がり、靴にキリリとした表情を与えます。また、もう片方が中底のリブと(甲革も一緒に)縫い合わされる役目を担います。

 

こうやって、文章に書いても複雑ですが、靴を目の前にしても、ちょっとやそっとでは、どうやって組み立てられているのか、分からない方も多いかも知れません。グッドイヤーウエルト製法が、工程が複雑で、他の製法と比較して手間が掛かるのも分かる気がします。